個人アカウントでGPTsが作れなくなった後、AI副業の「商品」はどう組み直すか

2026年9月時点の公式ヘルプでは、Free・Go・Plus・Pro の個人アカウントで新しいGPTsを作成・公開することはできません(既存のGPTsは利用・編集可)。では売り物はどうするのか。答えは「容れ物ではなく設計を売る」です。プロンプト一式+運用手順書という、プラットフォームに依存しない商品の組み直し方を整理しました。
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OpenAI の公式ヘルプ「Sharing and publishing GPTs」に、Free・Go・Plus・Pro を含む個人アカウントでは、新しい GPTs を作成・公開できないと記載されています。すでに持っている GPTs は、引き続き利用も編集も可能です(プランと権限の条件を満たす場合)。
新規に作成・公開したい場合は、Business / Enterprise / Edu のワークスペースが必要で、可否はそのワークスペースの設定と権限によります。
GPT Store の収益分配についても、日本のクリエイター向けに開放されたという公式の案内は確認できていません(過去のFAQは上記の公開ページへ統合され、独立した記載を確認できない状態です)。
仕様は変わることがあります。最新の状況は必ず公式ページでご確認ください。
「GPTsを作って売る」という副業の入り口が、個人アカウントからは閉じました。
20代後半・会社員の ユウト です。この件について、いちばん多く届いた質問はこれでした。
「じゃあ、もう何を売ればいいんですか?」
結論から書きます。売り物の本体は、最初からGPTsという容れ物ではありませんでした。 売れていたのは中身の設計です。だから、設計を取り出して別の形に入れ直せば、商品はそのまま生き残ります。
正直に言うとね、私も最初は「終わったな」と思ったんだ。でも自分の商品を開いて中身を数えてみたら、GPTsの操作手順は全体の1割くらいしかなかった。残りの9割は容れ物と関係ない部分だったんだよね。
- 今回の変更を「副業の言葉」に翻訳するとどうなるか
- 売り物の本体=設計を構成する5つの要素
- 個人でも売れる形「プロンプト一式+運用手順書」の中身
- 他社の似た機能について、この記事があえて名前を出さない理由
- 立場別(既存GPTs保有/組織ワークスペース/これから)の選択肢
- すでに売っている人向け・販売ページの書き換えチェックリスト
まず、起きたことを副業の言葉に翻訳する
技術的な話ではなく、商売の話として捉え直します。今回失われたのは、次の2つです。
- 無料で使える「置き場」 — 作ったものをGPTストアに置いて、リンクひとつで配れた
- 「作れます」という入り口の共有体験 — 読者が同じ画面を開いて、同じ手順を追体験できた
逆に、失われていないものを並べるとこうなります。
- どんな役割をAIに与えるか(設計)
- どんな入力を渡させるか(入力の型)
- どんな形式で出させるか(出力の型)
- 出てきたものをどう検品するか(チェック)
- 使いながらどう直していくか(改善手順)
この5つは、どのサービスの、どのプランの人でも実行できます。 そして買い手がお金を払っているのは、ほぼ間違いなくこちら側です。
「GPTsが作れない=商品が作れない」ではありません。正しくは「GPTsという配布方法が、個人アカウントでは使えなくなった」です。配布方法の話と、商品の中身の話は別レイヤーです。
売り物の本体は「容れ物」ではなく「設計」
もう少し踏み込みます。GPTsを1つ作るとき、実際に頭を使うのはどこだったでしょうか。
作成画面で入力していたのは Name / Description / Instructions / Conversation Starters / Knowledge の5項目です。このうち、作成画面がないと書けないものは、ひとつもありません。全部テキストです。
| 構成要素 | 容れ物に依存する? | プラットフォームが変わったら |
|---|---|---|
| 役割の定義(Instructions) | しない | そのまま使える |
| 入力の型(何を渡させるか) | しない | そのまま使える |
| 出力の型(どう出させるか) | しない | そのまま使える |
| 検品のチェック項目 | しない | そのまま使える |
| 改善の手順 | しない | そのまま使える |
| 作成画面の操作手順 | する | 書き直しが必要 |
| 共有リンクの配布 | する | 使えなくなる |
表にすると身も蓋もないのですが、依存していたのは下2行だけです。上の5行が商品の価値で、下の2行は届け方の都合でした。
だからやることは「作り直し」じゃなくて「入れ替え」なんだ。中身は据え置きで、容れ物だけ差し替える。ここを理解できると作業量が一気に減るよ。
個人でも売れる形=「プロンプト一式+運用手順書」
では、どんな容れ物に入れ替えるか。行き着いたのは、いちばん地味な形でした。
プレーンテキストのプロンプト一式と、それを回すための運用手順書。
拍子抜けするかもしれません。でもこの形の強さは、使う側のプランもサービスも問わないことにあります。無料プランのChatGPTでも、別のAIサービスでも、コピー&ペーストすれば動きます。買った人が「自分の環境では使えなかった」で終わりません。
納品物の構成(私が使っている6点セット)
- 設計書(1枚)— 誰の何を解決するのか、想定の使いどころ
- 本体プロンプト(コピペ用のテキスト)— 役割・想定ユーザー・NG・出力フォーマットの4ブロック
- 入力テンプレ — ユーザーが埋める項目を穴埋め形式にしたもの
- 出力サンプル(良い例/悪い例)— 期待値をそろえるための実物
- チェックリスト — 出てきたものを納品前に検品する観点
- 改善ログの書き方 — うまくいかなかったときにどこを直すか
このうち、買い手の満足度をいちばん左右するのは4番の出力サンプルです。プロンプトだけ渡されても、正解が分からないと自分の出力が良いのか悪いのか判断できません。良い例と悪い例を並べて置く。これだけで問い合わせが目に見えて減ります。
本体プロンプトの4ブロック
中身の型は、GPTsのInstructionsを書くときと同じで構いません。
- あなたは誰?(役割定義)
- 誰に対して話す?(想定ユーザー)
- 何をしてはいけない?(NGリスト)
- どうやって答える?(回答フォーマット)
作成画面がなくなっただけで、書くことは1文字も変わっていません。むしろテキストで持っておくほうが、他のAIに移すのも、バージョン管理するのも簡単です。
GPTsのKnowledge(参考資料ファイル)に頼っていた部分は、そのままでは移せません。長い資料を丸ごと貼り付けるとプロンプトが膨らむので、「資料の要点を圧縮して本体プロンプトに埋め込む」か「使う人に自分の資料を貼らせる設計にする」か、どちらかに割り切る必要があります。私は後者を選びました。買い手ごとに前提が違う商品では、そのほうが結果が良くなります。
「◯◯なら個人でも作れます」と書かない理由
ここで、代替になりそうな他社の似た機能を紹介する流れが自然だと思います。実際、そう書いてある記事もあります。
ただ、この記事では具体的なサービス名を出しません。
理由は単純で、「個人向けプランで作成でき、かつ他人と共有できる」ことを、各社の公式ドキュメントで確認できなかったからです。作れることは書いてあっても、どのプランで、共有まで可能なのかまで明記されているものを、こちらでは特定できませんでした。
ここは正直に書いておきたい。「たぶん大丈夫」で名前を出して、それを読んだ人が課金してから使えないと分かる。これがいちばんやっちゃいけないやつだと思ってる。
そのうえで、実務的な答えは変わりません。プレーンテキストの手順書という形にしておけば、どのサービスが選択肢になったときでも、そのまま持っていけます。 特定のサービスに賭けなくていい、というのがこの形の一番のメリットです。
もしあなたが特定のサービスを使うつもりなら、そのサービスの公式ヘルプで「自分のプランで作成できるか」「作ったものを他人に共有できるか」の2点を、自分の目で確認してから進めてください。ここは人の記事を信じる場所ではありません。
立場別・いま取れる選択肢
同じ話でも、置かれている状況で打ち手が変わります。3つに分けます。
| あなたの状況 | できること | 最初にやること |
|---|---|---|
| 既存のGPTsを持っている | 利用・編集は継続可。中身を書き出して商品化 | Instructionsを丸ごとテキストに書き出す |
| 組織のワークスペースが使える | 新規作成・共有も可(設定と権限による) | 自社の管理者に権限と利用範囲を確認 |
| これから始める | プロンプト一式+手順書として組む | 売りたいテーマを1つに絞る |
既存GPTsを持っている人がいちばん強い
すでに手元にGPTsがあるなら、中身を書き出すだけで商品の骨格が完成します。 Instructionsを開いてコピーし、入力テンプレと出力サンプルを足す。ゼロから設計するより圧倒的に速い。
私自身、以前に作ったものはいまも使えているので、そこから中身を取り出して整え直しました。新しく作る前提だった説明文だけを書き換えた、という感覚です。
組織のワークスペースを使える人
勤務先が Business / Enterprise / Edu を契約していて、業務での利用が認められているなら、新規作成も共有も選択肢に入ります。ただし可否はワークスペースの設定と権限によりますので、まず管理者に確認してください。
なお、業務用のワークスペースで作ったものを、個人の副業商品として持ち出せるかは完全に別問題です。就業規則と情報管理のルールを必ず確認してください。ここは軽く見ないほうがいいところです。
これから始める人
素直にプロンプト一式+運用手順書から始めるのがおすすめです。作成画面が使えるかどうかを気にしなくていいぶん、テーマ選びと出力の質に時間を使えます。
「自分が技術的に面白いと思うもの」を作ってしまう罠です。買い手にとっての具体的なメリットが伝わらないものは、容れ物が何であっても売れません。面白さよりも、悩みが先。
売り方そのものは変わっていない
商品の形は変わりましたが、どこで売るか・どう届けるかの話は、以前とまったく同じです。国内なら note と Brain の2択が現実的で、価格帯の考え方も、拡散の導線も変わりません。
その部分は、すでに別の記事で詳しく書いています。
- 月5万円までの5ステップと失敗しがちな3パターン → 【2026年】GPTsの稼ぎ方|note・Brain販売で月5万円を目指す手順
- Brain・note・独自販売の3ルート比較と、日本での収益化の現実 → GPTsストア収益化は日本人NG。それでも月10万を狙う『Brain/note販売ルート』完全ガイド
どちらも冒頭に、いまの前提(個人アカウントでは新規作成・公開ができないこと)を明記したうえで公開しています。販売ルートの考え方の部分は、前提が変わってもそのまま使えます。
すでに売っている人向け・販売ページのチェックリスト
ここがいちばん急ぎの作業です。実態と違う説明を出したままにしておくと、返金トラブルになります。
- 「あなたも同じGPTsを作れます」と書いていないか — 個人アカウントでは新規作成ができません
- 「GPTsのリンクを配布します」と書いていないか — 配布・共有の可否は前提が変わっています
- 特典が作成画面の操作手順だけになっていないか — テキスト版のプロンプトを同梱しているか
- 対象読者の注記があるか — 「既存GPTs保有者向け」なのか「誰でも使える形」なのかを冒頭で明示
- 既存購入者への案内を出したか — 追加課金なしで改訂版を配ると、評価もリピートも守れる
特に4番です。買う前に「自分に使えるのか」が分かる状態にしておく。 これは誠実さの問題であると同時に、返金対応という一番しんどい作業を減らすための実務でもあります。
既存購入者への改訂版の無料配布は、めんどうだけどやったほうがいい。「買って終わりじゃない」って伝わると、次の商品のときにちゃんと戻ってきてくれるんだ。
まとめ
- 個人アカウント(Free / Go / Plus / Pro)では、新規GPTsの作成・公開ができません。既存のGPTsの利用・編集は可能
- 失われたのは配布方法であって、商品の中身ではない
- 売り物の本体は 役割・入力・出力・チェック・改善 の5つの設計。どれも容れ物に依存しない
- 個人が売れる形は プロンプト一式+運用手順書(プレーンテキスト=プラットフォーム非依存)
- 代替サービスは、自分のプランで作成・共有できるかを公式ヘルプで確認してから選ぶ
- すでに売っている人は、販売ページの「作れます」「配布します」を最優先で確認
容れ物は今後も変わります。数年おきに、また別の何かが出てきて、また別の何かが閉じるでしょう。そのたびに商品を作り直さなくていい形で持っておくというのが、今回いちばんの学びでした。
「販売LPの雛形やInstructionテンプレなど、コピペで使える実物がほしい」という方向けに、Brainで完全版を公開しています。ただし、内容の前提は正直に書いておきます。
🛠️ 【完全版】自作GPTsをnote/Brainで月5万円を目指す手順
対象:既存GPTsをお持ちの方/組織ワークスペースを使える方/プロンプト一式として商品化したい方
個人アカウントで新規GPTsを作る前提の内容ではありません/Brainにて980円で公開中(PR)
※当サイトはアフィリエイトプログラムを使用しています
AI副業の全体像から知りたい方は、こちらもどうぞ。GPTs販売は、そこに登場する数あるチャネルの1つにすぎません。
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出典
- OpenAI 公式ヘルプ「Sharing and publishing GPTs」:https://help.openai.com/en/articles/8798878-sharing-and-publishing-gpts
それでは、また別の記事で。
―― ユウト
※成果には個人差があります。本記事は教育目的の情報提供であり、特定の収益を保証するものではありません。各サービスの仕様・料金は変更される場合があるため、実際の利用にあたっては必ず公式サイトをご確認ください。
この記事を書いた人
ユウト
AIに代わりに働かせて自分の人生を取り戻す、をテーマに発信中。ChatGPT・Claude・Notion AI 活用で『自分が作業しない副業』を実装。

