Gemini 2.5 Pro・2.5 Flashは12月1日から別モデルに自動転送|同じモデルIDのまま中身と請求が変わる【2026年11月】

Gemini APIの公式更新情報(2026年11月2日付)によると、gemini-2.5-proは12月1日からgemini-3.8-flashへ、gemini-2.5-flashはgemini-3.5-flash-liteへ自動で転送され、転送先の料金で請求されます。互換性のない変更点、公式の料金表で確認できた単価、APIで副業の自動化を回している人が今やることをチェックリストにまとめました。
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設定は何も変えていないのに、ある日から返ってくる文章の雰囲気が違う。請求の明細も、見慣れない名前になっている。 Gemini API で副業の作業を自動化している人には、12月にそんなことが起きるかもしれません。
20代後半・会社員の ユウト です。Gemini API の公式の更新情報(2026年11月2日付)に、gemini-2.5-pro と gemini-2.5-flash への依頼が、12月1日から別のモデルに自動で転送されるという記載がありました。止まるのではなく、同じモデルIDのまま、中身と請求が入れ替わるという話です。公式の記載の範囲で整理します。
- 公式の更新情報に何が書かれているか(転送先と請求)
- 「止まる」ではなく**「入れ替わる」ことの怖さ**
- 公式の料金表で確認できた100万トークンあたりの単価
- 自動化している人が12月1日までにやることのチェックリスト
- 事実は、2026年11月4日に Google の公式ページ(更新情報・廃止予定・料金)で確認できたものだけを使います
- 私が実際に転送先のモデルを呼んで、出力や請求を確かめたわけではありません。公式の記載を、副業向けに読みかえた記事です
- 「筆者の提案」と書いた部分は、公式の指示ではありません
- 料金は変わることがあるため、必ず公式ページで確認してください
1. 公式の更新情報に書かれていること
Gemini API の更新情報(2026年11月2日付)には、次の趣旨の記載がありました。
| 項目 | gemini-2.5-pro | gemini-2.5-flash |
|---|---|---|
| 状態 | 廃止予定。Google AI Studio では選べなくなった | 廃止予定。Google AI Studio では選べなくなった |
| 12月1日からの転送先 | gemini-3.8-flash | gemini-3.5-flash-lite |
| 12月1日からの請求 | Gemini 3.8 Flash の料金 | Gemini 3.5 Flash-Lite の料金 |
| 公式が求めていること | 12月1日までに、モデル名を gemini-3.8-flash に書きかえる | 12月1日までに、モデル名を gemini-3.5-flash-lite に書きかえる |
(出典:Google「Gemini API Changelog」「Deprecations(廃止予定)」/2026年11月4日閲覧)
さらに、どちらの項目にも**互換性のない変更(breaking changes)**として、次のものが挙げられています。
- 関数呼び出し(function calling)と
thought_signatureの検証 - 思考の量の指定が
thinking_budgetからthinking_levelに置きかわる - 一部のサンプリング用の設定の削除(どの設定かは、更新情報には書かれていません)
- モデル側の発言を先に書いておく使い方(prefilled model turns)の削除
更新情報からは、それぞれの移行ガイドへのリンクも張られています。
なお、廃止予定ページの表では、両モデルの停止日は12月1日です。ページ全体の注意書きとして、表の日付は「最短で停止しうる日」で、正確な日付は事前に知らせるとあります。一方で、更新情報のほうは「12月1日から転送」と書いています。
もう一つ、gemini-2.5-flash-lite は対象外です。廃止予定ページには、廃止予定ではなく、追って知らせるまでAPIで使える、と書かれています。
2. 「止まる」より「入れ替わる」ほうが気づきにくい
モデルの停止なら、エラーが出るので気づけます。今回の書き方は違います。モデルIDを書きかえなくても依頼は通り、裏で別のモデルが答え、別の料金で請求される、という内容です。
副業の自動化で気になるのは、次の3つです。
- 出力の中身:答えるモデルが変わるので、文章の長さ・言い回し・形式が変わる可能性があります。特に、決まった形式で返させて次の工程に渡している場合は要注意です
- これまでの設定の効き方:
thinking_budgetを指定している、関数呼び出しを使っている、モデル側の発言を先に書いている、といった場合は、上の互換性のない変更に当たります。どう動くかは公式の記載だけでは分からないため、試して確かめるしかありません - 請求:転送先の料金で請求される、と明記されています
エラーで止まってくれたら、少なくとも気づける。でも「動いているのに中身が違う」は、お客さんに出した後で気づくパターンなんですよね。こっちのほうがこわいです。
3. 公式の料金表で確認できた単価
公式の料金ページの「Standard」の有料枠(100万トークンあたり・米ドル)で確認できた単価です。円換算はしていません。
| モデル | 入力 | 出力(思考のトークンを含む) |
|---|---|---|
| gemini-2.5-pro(転送元) | 1.25ドル(プロンプト20万トークン以下)/2.50ドル(20万トークン超) | 10.00ドル(20万トークン以下)/15.00ドル(20万トークン超) |
| gemini-3.8-flash(転送先) | 0.75ドル(2026年12月31日まで)→ 1.50ドル(2027年1月1日から) | 3.75ドル(2026年12月31日まで)→ 7.50ドル(2027年1月1日から) |
| gemini-2.5-flash(転送元) | 0.30ドル(テキスト・画像・動画)/1.00ドル(音声) | 2.50ドル |
| gemini-3.5-flash-lite(転送先) | 0.30ドル(テキスト・画像・動画・音声) | 2.50ドル |
(出典:Google「Gemini API 料金(Pricing)」/2026年11月4日閲覧。キャッシュの料金なども載っていますが、ここでは入力と出力だけを抜き出しています)
表を見て、読み取れることは次のとおりです。
- 2.5 Pro → 3.8 Flash:3.8 Flash の単価は、2026年12月31日までと2027年1月1日からで変わると書かれています。1月からは入力が1.50ドルになり、2.5 Pro の20万トークン以下の入力(1.25ドル)より高くなります。出力は1月以降も 2.5 Pro より低い単価です
- 2.5 Flash → 3.5 Flash-Lite:テキスト・画像・動画の入力と出力は、単価は同じです。音声の入力は、2.5 Flash では別料金(1.00ドル)でしたが、3.5 Flash-Lite では同じ行(0.30ドル)にまとめられています
ただし、**請求額は「単価 × 使ったトークンの量」**です。出力には思考に使ったトークンも含まれる、と料金表に書かれています。転送先のモデルで、1回あたりのトークンがどれだけ増えるか減るかは試していないため、この記事では「安くなる・高くなる」を言い切りません。
4. 12月1日までのチェックリスト
gemini-2.5-proとgemini-2.5-flashを使っている場所を全部探す:n8n などの自動化ツールのモデル欄、自分のスクリプトのmodelの項目、APIキーごとの利用履歴- モデルIDを、自分で転送先のIDに書きかえる:公式も12月1日までの書きかえを求めています。自動の転送に任せず、自分が決めた日に切りかえるほうが、何かあったときに原因を追いやすくなります(ここは筆者の提案です)
- 互換性のない変更に当たる設定がないか見る:
thinking_budget、関数呼び出し、モデル側の発言の先書き、サンプリング用の設定。当たるものがあれば、公式の移行ガイドに沿って直す - 同じ入力を20件ほど流して、出力を並べて見比べる:言い回し・長さ・形式(決まった形で返っているか)を確認。次の工程にそのまま渡している自動化ほど、念入りに
- 1回あたりのトークン数を、切りかえ前後で比べる:単価が同じでも、量が変われば請求は変わります
- 請求の上限や通知を設定できるか、Google Cloud の請求の画面で確認しておく:12月の請求は、転送先の料金になります(設定の具体的な手順は、公式の案内に従ってください)
- 2.5 Pro から移る人は、1月1日の単価の変更もカレンダーに入れる:3.8 Flash は2027年1月1日から単価が上がると書かれています
- 納品物に使う作業は、12月の最初の数日、お客さんに出す前の確認を厚めにする
最初の半年、ほぼ全部失敗したころは、動いているものには触らないのが一番だと思っていました。でも今回のように、触らなくても中身が入れ替わるなら話は別です。自分の手で、自分の都合のいい日に切りかえておく。それが、いちばん事故の少ないやり方だと考えています。
5. 今回、確認できなかったもの・書かなかったもの
- 転送先のモデルの出来や、出力の変わり方:試していないため書いていません
- 転送後に、これまでの設定(thinking_budget など)がエラーになるのか、無視されるのか:公式の更新情報には「互換性のない変更」とだけあり、具体的な動きは確認できませんでした
- 削除されるサンプリング用の設定の名前:更新情報には区分だけが書かれていました
- 請求の明細に、どのモデル名で記録されるか:公式の記載を見つけられませんでした
- Vertex AI など、別の窓口から使っている場合の扱い:この記事は Gemini API(Google AI Studio 側)の公式ページの内容です
- 無料枠での扱い:料金表には転送先の両モデルにも無料枠の列がありますが、転送との関係は確認していません
まとめ
- 公式の更新情報(2026年11月2日付)によると、12月1日から
gemini-2.5-proはgemini-3.8-flashへ、gemini-2.5-flashはgemini-3.5-flash-liteへ自動で転送され、転送先の料金で請求される。どちらも AI Studio では選べなくなった - 関数呼び出し・thinking の指定などに互換性のない変更がある
- 単価は、2.5 Flash → 3.5 Flash-Lite は(テキストなどで)同じ。2.5 Pro → 3.8 Flash は、3.8 Flash の単価が2027年1月1日に上がる
gemini-2.5-flash-liteは廃止予定ではない- 12月1日までに、モデルIDを自分で書きかえ、出力とトークン数を見比べ、請求の通知を確認する
ほかの会社のモデルも含めた停止日の一覧は、AIのAPI停止日カレンダーにまとめています。Gemini API の依頼内容が保存される件は依頼ログ保存の記事、Gemini の原価の見方はGemini 4 Argonの記事もあわせてどうぞ。
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それでは、また別の記事で。
―― ユウト
出典(いずれも2026年11月4日閲覧)
- Google「Gemini API Changelog」:https://aistudio.google.com/docs/changelog
- Google「Deprecations(廃止予定)」:https://aistudio.google.com/docs/deprecations
- Google「Gemini API 料金(Pricing)」:https://aistudio.google.com/docs/pricing
※旧アドレス(ai.google.dev/gemini-api/docs/…)は、2026年11月4日時点で上記のアドレスへ転送されていました。
※本記事の内容は、2026年11月4日に Google の公式ページで確認した記載を、副業でAPIを使う人向けに整理したものです。転送先のモデルの動作や請求は試していません。各社のページは更新されるため、設定を変える前に必ず公式ページをご確認ください。本記事は一般的な情報提供であり、特定のサービスの利用を推奨・保証するものではありません。成果には個人差があります。
この記事を書いた人
ユウト
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