OpenAI APIに「12時間プロンプトキャッシュ」が登場|書き込み2.5倍の意味と、使う前の確認ポイント【2026年10月】

2026年10月20日付のOpenAI公式の更新情報によると、プロンプトキャッシュを12時間保持できるようになりました。設定の名前、書き込み料金が2.5倍になる点、読み取りが安くなる条件、使う前に見る確認ポイントを、公式ガイドの記載の範囲で副業のAPI利用者向けに整理します。
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同じ長い指示文を、何度もAPIに送っている。 副業で記事の下書きやデータ整理を自動化していると、毎回おなじ「ルール集」や「参考資料」を先頭に付けて送る形になりがちです。ここで効くのが、プロンプトキャッシュです。
20代後半・会社員の ユウト です。OpenAI の公式の更新情報を見ていたところ、キャッシュを12時間持たせられる設定が追加されていました。ただし書き込みの料金が上がる仕組みなので、「とりあえずオン」にすると逆に高くなることもあります。公式の記載の範囲で整理します。
- 公式の更新情報に何が書かれているか
- 12時間キャッシュの設定の名前と料金の考え方
- 使う前に見る確認ポイント
- 今回確認できなかったこと
- 事実は、2026年10月30日に OpenAI の公式ページで確認できたものだけを使います
- 私が実際にAPIを呼んで試したわけではありません。公式の記載を、副業の原価計算向けに読みかえた記事です
- 料金の計算例は、公式に載っている倍率をもとにした想定の計算で、実際の請求額ではありません
- 使っているモデルや契約によって条件が違うことがあるため、必ず公式ページで確認してください
1. 公式の更新情報に書かれていること
OpenAI の API 更新情報(2026年10月20日付)には、次の趣旨の記載がありました。
- 12時間のプロンプトキャッシュで、共通の文脈をより長く保持できる
- キャッシュの書き込みは、入力トークン料金の2.5倍
くわしい条件は、公式のプロンプトキャッシュのガイドに書かれています。要点は次のとおりです。
| 項目 | 公式ガイドの記載(要約) |
|---|---|
| 対象 | Responses API。GPT-5.6 以降のモデル |
| 設定 | リクエストの prompt_cache_options.ttl に "12h" を指定 |
| 既定の保持時間 | "30m"(30分)。ttl を指定しなければ適用 |
| 書き込み料金 | "12h" は通常の入力の 2.5 倍。既定の "30m" は 1.25 倍 |
| 読み取り料金 | 通常の入力の 0.1 倍(GPT-6.1 Sol と GPT-6.1 Terra は 0.05 倍)。保持時間が違っても読み取りの料金は同じ |
| 最低の長さ | GPT-5.6 以降は、目に見える入力が 1,024 トークン以上 |
(出典:OpenAI「API Changelog」「Prompt caching」/2026年10月30日閲覧)
2. 副業での考え方(ここからは私の見立て)
公式の倍率を使うと、「1回書き込んで、何回読み取るか」で損得が決まります。たとえば、通常の入力が100万トークンあたり2ドル、読み取りが0.05倍(0.1ドル)のモデルを仮定します。これは公式の GPT-6.1 Sol の価格表(入力2ドル、キャッシュ読み取り0.10ドル)の数字を借りた想定の計算です。
- 12時間の書き込み:2ドル × 2.5 = 5ドル(100万トークンの前半部分を1回書き込む場合)
- 読み取り1回:0.10ドル
- キャッシュなしで毎回送る:1回あたり 2ドル
書き込み1回と、そのあと同じ前半部分を N 回読み取る場合で比べると、次のようになります。
| 再利用の回数 N | 12時間キャッシュ(5+0.1×N) | キャッシュなし(2×(N+1)) |
|---|---|---|
| 1回 | 5.10ドル | 4.00ドル |
| 2回 | 5.20ドル | 6.00ドル |
| 10回 | 6.00ドル | 22.00ドル |
この想定では、再利用が2回以上あるなら12時間キャッシュが安く、1回だけなら高くなります。ただし、30分以内に何度も再利用するなら、書き込みが1.25倍の既定の30分でも足りるはずです。「12時間」が効くのは、同じ前半部分を、30分より空いた間隔で何度も使う場合だと考えられます(例:朝と夜にまとめて処理する、など)。
「長く持つ=お得」ではなく、「書き込みが高い代わりに、あとの読み取りが安い」という仕組みです。回数を見積もってから選ぶ道具だと受け取りました。
3. 使う前の確認ポイント
- 使っているAPIとモデルが対象か:公式ガイドでは Responses API と GPT-5.6 以降が対象。Chat Completions など別のAPIを使っている場合は、このガイドの記載が当てはまるか確認が必要
- 前半部分が毎回おなじか:キャッシュは、プロンプトの先頭から同じ部分が続く場合に効く仕組み。日付や案件名など毎回変わる文を先頭に置いていないか見直す
- 前半部分が1,024トークン以上か:短いと対象にならない
- 再利用の間隔と回数:30分以内に何度も使うなら既定の30分で足りる可能性。間隔が空くなら12時間を検討
- 設定の名前を間違えない:公式ガイドによると、以前からある prompt_cache_retention では、この設定は変わらない。指定できない値を入れると 400 エラーになる
もう一つ、ひっかかりやすい点が公式ガイドに書かれています。すでに30分のキャッシュで書き込み済みの部分を12時間に切り替えると、新しく12時間分の書き込み料金がかかり、以前の書き込み分の払い戻しはないそうです。切り替えるなら、利用量が落ち着いてからより、最初から決めておくほうが無駄が出にくいと考えられます。
4. 「12時間」の意味を取り違えない
公式ガイドは、次のように説明しています。
- 12時間は最低限の保持時間で、削除の期限ではない。OpenAIがそれより長く保持する場合があり、データ保持の上限ルールを変えるものではない
- 保持時間が決めるのは読み取り料金が適用される資格で、再利用されることや、速くなることの保証ではない
- 利用状況の記録には、12時間分のトークン数が
ttl_12h_tokens(cache_write_tokens_detailsの中)として出る
請求書や利用状況で、実際に読み取りが効いているかを、最初の数日は見ておくと安心です。
5. 今回、確認できなかったもの
- 自分の環境で実際にAPIを呼んだ結果:試していないため、書いていません
- 各モデルごとの最新の料金表の全体:上の計算例は、公式の更新情報とガイドにある倍率と、GPT-6.1 Sol の価格表の数字を借りた想定です
- GPT-5.6 より前のモデルや、Responses API 以外での扱い:ガイドには対象として書かれていないため、確認していません
- 他社(AnthropicやGoogle)のキャッシュ機能との比較:今回は扱っていません
まとめ
- OpenAI のAPIに、公式の更新情報(2026年10月20日付)によると12時間のプロンプトキャッシュが追加された
- 設定は prompt_cache_options.ttl に "12h"。書き込みは2.5倍、既定の30分は1.25倍
- 想定の計算では、再利用が2回以上あれば安く、1回だけなら高い。30分以内の再利用なら既定で足りる可能性もある
- 使う前に、対象のAPI・モデル、前半部分の固定、1,024トークン以上、再利用の回数と間隔を確認する
モデルの停止日は、AIのAPI停止日カレンダーに日付順でまとめています。Claude API側の仕様変更はtemperature・top_p・top_kが400エラーになる記事、Geminiの原価の見方はGemini 4 Argonの記事もどうぞ。
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それでは、また別の記事で。
―― ユウト
出典(いずれも2026年10月30日閲覧)
- OpenAI「API Changelog」:https://developers.openai.com/api/docs/changelog
- OpenAI「Prompt caching」:https://developers.openai.com/api/docs/guides/prompt-caching
※本記事の内容は、2026年10月30日に OpenAI の公式ページで確認した記載を、副業でAPIを使う人向けに整理したものです。料金の計算例は想定であり、実際の動作や請求額は試していません。各社のページは更新されるため、設定を変える前に必ず公式ページをご確認ください。本記事は一般的な情報提供であり、特定のサービスの利用を推奨・保証するものではありません。成果には個人差があります。
この記事を書いた人
ユウト
AIに代わりに働かせて自分の人生を取り戻す、をテーマに発信中。ChatGPT・Claude・Notion AI 活用で『自分が作業しない副業』を実装。
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